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2021.12.18 (sat) 16:00, 19:00 || 2021.12.19 (sun) 14:00, 17:00 || @YOYOGI PARK STUDIO
Yuzo Ishiyama / A.P.I.
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PRODUCTION NOTE-04
11/8 トレーラーを映像ディレクターの樋口と相談する。ほぼでき上がっていたので、最終調整はスムースに。仕上がりは言わずもがな。彼の編集は「分かっている」感じ。演出/振付家となっても大成すると思う。 一日中、CRZKNYさんの新しいトラックのデモを聴き込んでいるが、新しいシーンを思いつく。こういう「光景」は、いつもパフォーマーのフォルムと照明デザインと空間美術が一体となって、頭の中に降りてくる。分離していることはない。
11/9 「メカニカル」なステップをダンサーと組み上げる。大きなストライドでの展開等、いくつかのバリエーションが生み出されたが、どれもこちらの想定を越えるものになった。優れたダンサーとの対話は、本当に想像力への刺激になる。いかに自分が「身体の動きはこうだ」という、思い込みにあふれているか気付かされる。ダンスは腰が肝であることも痛感。
11/10 CRZKNYさんから新しいトラックのアップデート版が届く。素晴らしい仕上がり。ショウ全体での楽曲の構成を再考してしまう程。どれも長めにオーディエンスに聴かせたくなってしまう。なかなか贅沢な悩みだ。
11/11 後半になりそうなシーンを手がける。稽古場をもう少し長めに押さえられればよかった。空間の特殊性にこだわった振付を考えていたら、時間が足りなくなってしまった。なかなか唸る。シーンの全体像は見えつつあるが、整理しないとならない部分もはっきりとした。今日、形になったのは、1-2分か。クリエーションは地をはうようなスピード。
11/13 懸案となっていたミニマルなシーンに、「出口」が見えた。身体のポーズのみを連ねるシーケンスは、いわゆるダンス的な展開にはしたくなかったので、頭をひねっていた。 ほぼステージ実寸の空っぽの空間を稽古場に作り、1人で眺め続け、動きの構成要素を精査し続けた。そうしてやっと、「光」をつかむに至った。時間はかかったが、こうするしかない時もある。慌てて「動き」を並べようとしないことだ。広い意味ではあるが、「見る」ことは本当に重要だ。
(テキスト:石山雄三)
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PRODUCTION NOTE-03
11/1 ゆっくりとした動きの部分のリハーサルを続ける。とにかく今は、大まかな部分の仕上げを進めている。まだ細かいところの修正はしていない。人それぞれだと思うが、構造を設定して、微細な部分を後半に決めていくのが自分のやり方。こうすると随時思いついたアイデアを取り込みながら、クリエーションを進めていける。結果は良い意味で「想定外」なものになりやすい。
11/3 突然動き出すフレーズを連ねたシーケンスの概要が、よりはっきりしてきた。set-moveとインプロバイズのバランスもいい感じだ。「どこまで事前に決めておくのか」という部分は、2000年を過ぎたあたりからずっと考え続けている。 その場で生み出される、スリリングでフレッシュなものも見たいし、「構成の妙」といったものも味わいたい。その両方を分け隔てなくアプローチするのが、「コンテンポラリー」なアートワークだと思う。
11/4 CRZKNYさんのトラックを聴き続けて、シーンのシミュレーションを脳内で繰り返す。デスクでリハーサルのビデオを見ながら聴き、散歩をしながら聴き、事務作業をしながらもBGMとして聴き…という具合だ。昼間も夜もケニーさんのトラック漬け。しかし、まったく飽きない。 楽曲を浴びるように聴いてると、予想外の演出/振付のアイデアが思い浮かぶことが自分には結構ある。「浴びるように」というのが肝だと思うが、稽古場での作業と同じくらい重要な時間だ。
11/5 ポーズを連ねていくミニマルなシーンを集中的に考える。アイデアはあふれているのだがまとまらず、稽古場でうなっている時間が多かった。構成要素を整理する必要がありそう。ここは丁寧に、かつ慎重に作業を進めている。 図面を見ながら、ダンサーの効果的な立ち位置の割り出しもしてみる。机上の「計算」が見落としていた答えを指し示してくれることもある。
11/6 メカニカルな動きを中心に展開するシーンの作業を再開。規則としては単純だが、全体の構成としては少々複雑なステップの原案をダンサーに伝える。こちらは覚えるのに一苦労したものなのだが、ダンサーはこともなげに記憶し再現してくれる。プロのダンサーには本当に敵わない。脳の使っている部分が違うような気がしてならない。
(テキスト:石山雄三)
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PRODUCTION NOTE-02
10/25 リハーサルで、流暢にはつながれていないアクションが続くフレーズを、繰り返し試してみる。動きを必要以上に「つなげない」重要性を考えている。予備動作無く、一気にトップスピードに入る動きとかも視野に入れている。セットされている動きのフレーズを、ダンサーが微妙に違う形で認識しているのが面白い。
10/26 フライヤーを、公演会場の代々木パークSTUDIOに手渡しに行く。オープンマインドなスタッフさんばかりで、気持ちよくミーティング。平面部分の数値の確認。夜はムービングライトの設置案をアップデート。簡易図面を仕上げる。
10/27 非常に単純だが、実際にやってみると難しいエフェクトを振付に加えてみる。これはシンセサイザーやサンプラーといったものを参考にしている。ただアイデア先行のアプローチなので、身体的に覚えにくい部分が多発。しかし、こういうものは、「アート」としてのダンス作品には入れ込む必要がある気がしてならない。「ノリ/グルーブ」といったものは一体何なのか?としばし考える。
10/28 夕方に、プロデューサーの白石さんと短めのミーティング。彼も非常にクレバーな人で、ダンスではない分野からの鋭いアドバイスをいつも投げてくれる。こういう「アウトサイド」の人とのリンクは重要だと思う。特にアートには。
夜はリハ。ゆっくりとした、繰り返すフレーズを中心に考える。フレーズの方向や、アクションの回数等が連続して変化してゆくもの。単純リピートではないので、感覚的にはなかなかこんがらがる。ただ、こういう試みがあるからこそ、パフォーマンス空間が「踊る」ようにもなるのだと信じている。
10/29 一つのシーケンスの骨組が見えてきた。多分、ショウ全体では中盤に位置するものになる。これまで作ってきた細かい「動きの部品」に、急にリンクを張り巡らすことが出来た。こういうことは本当にいつも突然起こる。クリエーション時間とシーンの仕上がりのタイミングに、直接的な関係はない。仕上がる時には仕上がる、としか言いようがない。ただその瞬間を迎え入れるためにも、まとまったクリエーションの時間は必要になる。
(テキスト:石山雄三)
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PRODUCTION NOTE-01
10/18 午前中にフライヤーが届く。仕上がりはなかなか。スクラッチ印刷加工を施してある。入手は難しいかもしれないが、ぜひに手に取ってもらいたい。その価値はある。 夕方からはリハーサル。「手旗信号」と呼んでいる動きのフレーズを、「ぱきぱき」と呼んでいるものと組み合わせてみる。動き始めに力を込める重要性を再確認。ダンサーの動きの解析力に助けられる。
10/19 CRZKNY(クレイジーケニー)さんから届いている、今回用のサウンドトラックのデモを聴き込む。こちらからの具体的な提案も思い浮かぶ。しかしケニーさんは素晴らしい。ここまでの電子音楽家はそうそういない。 午後には、折り込み代行サービスの会社へフライヤーを届ける。今回はB6サイズのものなので、運搬もかなりラク。こういう作業は実は結構好きだ。 夜はリハ。ミドルテンポの動きのフレーズの概要が見えてくる。「フォルムをきっちり見せる」ことと「リキまない」ことのハザマを考える。
10/20 デザイナーの松橋さんにフライヤーを手渡す。この印刷物の素晴らしさは、松橋さんのデザイン力があってこそだ。 その際にちょっとした宣伝アイテムのアイデアをもらった。経験も実績もあるクリエイターの提案は本当にありがたい。一言で言って「的確」だった。さっそくネットで材料のリサーチ。ただ、それはありそうであまり無いものかもしれない。
10/21 リハでは、突然始まる動きが多いフレーズの組み上げ作業。粘り強く考えていたら、糸口が見つかる。今回、パフォーマンス空間での、身体の動きの配置を丁寧に考えている。当たり前だが、空間を「踊らせる」ことを、より強く意識している。 夜遅くにプロデューサーの田畑さんとミーティング。個人の情報発信の重要性、現代の「インディー感」等を話し合う。プロモーションの方針もハッキリした。彼は本当に「頭がいい」。CRZKNYさんに、デモをもらっている楽曲についてこちらの意見をメールする。
10/22 デザイナーの松橋さんと、懸案になっている「宣伝アイテム」についてやりとり。夜は、コスチュームのるうちゃんと稽古場で打ち合わせ。衣装を複数用意して変化をつける意味や効果などを話していて、突然、フレッシュなアイデアを思いつく。これも、るうちゃんとの「対話」のおかげ。「他人」はクリエーションにおいて「重要」としか言いようがない。
(テキスト:石山雄三)
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